己等じぶんら)” の例文
秀夫はふとまだ他にちがった婢がいて、己等じぶんらのようなふりの客の処へは出ずに、金を多く使う客の処へ出ているかも判らないと思いだした。で、も一度月給を貰った時に往ってみようと思った。
牡蠣船 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それは二段抜の初号標題みだし畜生道ちくしょうどうにおちた兄妹きょうだいとしたものであった。神中の頭はわくわくとした。神中はくいつくようにしてその記事に眼をやった。それは己等じぶんら兄妹きょうだいを傷つけた憎むべき記事であった。
雀が森の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)