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情人
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いいひと
ふりがな文庫
“
情人
(
いいひと
)” の例文
「偉そうなこと云ってもだめよ、悠ちゃんなんか、梅干の種を鼻の穴じゃないの、——くやしかったら芸妓の
情人
(
いいひと
)
でもつくってごらんなさい」
桑の木物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「あら、剣舞をしてるわ、ちょいと、田舎ものが宿を取りはぐしたようで、見っともないよ、私の
情人
(
いいひと
)
の癖にさ。」
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ふ、ふ、ふ、まだ雪之丞を手に入れもしないのに、もう自分の
情人
(
いいひと
)
のことをかれこれ言われてでもいるように、やきもちを焼いている。まあ、待っていなさいよ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「
小滝
(
こたき
)
の
落籍
(
らくせき
)
」という見出しで、伊勢崎の豪商に
根曳
(
ねび
)
きされる話がひやかし半分に書いてある。小滝には深谷の金持ちの
息子
(
むすこ
)
で、今年大学に入学した
情人
(
いいひと
)
があった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
……エヘン……だから怨むならばだ……いいかい……怨むならば、お前さん達の
情人
(
いいひと
)
にこんなステキな智恵を授けた、ヤングという
豪
(
えら
)
い人を怨まなくちゃいけないんだよ。
支那米の袋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
「売女だろうと、あなた方に、買って下さいとは申しませんよ。お十夜さんは私の
情人
(
いいひと
)
、地べたで話をしていようと、屋根へ上がって相談をしようとも、お他人様のご心配はいらないでしょう」
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あの子に、このごろ
情人
(
いいひと
)
が出来たってね」
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
情人
(
いいひと
)
らしく扱われたような気がして? そんな負惜みをお言いなさんなよ。」軽く
卓子台
(
ちゃぶだい
)
を
掌
(
たなそこ
)
で当てて
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
エヘン……袋の中の
別嬪
(
べっぴん
)
さんたち。よく耳の
垢
(
あか
)
をほじくって聞いておくんなハイよ。いいかね。……お前さん達はみんな
情人
(
いいひと
)
と一緒になりたさに、こんな姿に化けてここへ
担
(
かつ
)
ぎ込まれて来たんだろう。
支那米の袋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
(もう、
情人
(
いいひと
)
ぶって)
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蝶吉の母は根岸の
情人
(
いいひと
)
が
亡
(
なく
)
なってから、世を味気なく、身をただ運命に任せていたので、いうことに逆らわず、芳町から再勤したが、足りない
金子
(
かね
)
は、家財を売って
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
又……お前さん達の
情人
(
いいひと
)
も、おんなじ料簡で、お前さん達をここまで連れて来たんで、決して悪気じゃなかったんだろうが、残念な事には、それが出来なくなっちゃったんだ。いいかい……だからね。
支那米の袋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「わたしの
情人
(
いいひと
)
さ」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「何もそんなに胸までどきつかせるには当らない、大した用でもなかろうよ。たかがお前この頃
情人
(
いいひと
)
が出来たそうだね、お目出度いことよ位なことを
謂
(
い
)
われるばかりさ。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あら、
情人
(
いいひと
)
なら兄さんですわ、」
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「誰の身代りだな、
情人
(
いいひと
)
のか。」
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“情人”の意味
《名詞》
情人 (じょうじん, じょうにん)
意中の人、恋人。
情夫。情婦。
(出典:Wiktionary)
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“情”で始まる語句
情
情夫
情婦
情誼
情緒
情事
情合
情景
情死
情無