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をとこ
ふりがな文庫
“
情夫
(
をとこ
)” の例文
そして
情夫
(
をとこ
)
こしらへて、
嬰児
(
やゝこ
)
生まはつたんや——といふやうな
蔑
(
さげす
)
みの意味を言外に匂はしながら、その人が続けるのだつた。
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
……僕等は別に交際もしてゐないから、詳しいことは知りませんけれどもね、何でも、つい
一月
(
ひとつき
)
ほど前に、細君が
情夫
(
をとこ
)
と遁げて、先生、えらく失望してゐるといふ話でしたよ。
アカシヤの花
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
大違
(
おほちげ
)
エよ、此夏脚気踏み出して
稼業
(
かげふ
)
は出来ねエ、
嬶
(
かゝあ
)
は
情夫
(
をとこ
)
と
逃走
(
かけおち
)
する、腰の
立
(
たゝ
)
ねエ
父
(
おや
)
が、乳の
無
(
ね
)
い子を抱いて泣いてると云ふ世話場よ、そこで養育院へ送られて、当時
頗
(
すこぶ
)
る安泰だと云ふことだ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
念入りに洗つて見てくれ。お加奈に
情夫
(
をとこ
)
があればそれも洗つて置きたい
銭形平次捕物控:218 心中崩れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『まだ、日が暮れねえのに
情夫
(
をとこ
)
の話ぢや、天井の鼠が笑ひますぜ。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
女性
(
によせい
)
にはなくてならぬ
節操
(
みさを
)
といふ
釘
(
くぎ
)
が一
本
(
ぽん
)
足りないで、
其
(
その
)
為
(
た
)
め
身体
(
からだ
)
全体に『たるみ』が出来て居る、
其
(
その
)
『たるみ』が
卑
(
いや
)
しい色を成して居るのだ、それが証拠には自分の前に
静
(
しづ
)
には
情夫
(
をとこ
)
が有つたらしく
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
自分の少しお
凸額
(
でこ
)
なのを気にしたり、子供の時に腫物を切つた頬の創痕を悲しんだりして居たが、考へれば、その時すでに姉は
情夫
(
をとこ
)
を拵へて居たのだ……。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
『まだ、日が暮れねえのに
情夫
(
をとこ
)
の話ぢや、天井の鼠が笑ひますぜ。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「親の恩や義理忘れて来よらんなら、何でその親の言ふこと
肯
(
き
)
きよらん。親が大切か
情夫
(
をとこ
)
が大切か。」
乳の匂ひ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“情”で始まる語句
情
情婦
情人
情誼
情緒
情事
情合
情景
情死
情無