“大違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおちがい20.0%
おおちが20.0%
おおちげ20.0%
おほちがひ20.0%
おほちが10.0%
おほちげ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何うして大違おおちがいさ、それにの奧州屋の旦那がね、ソレあの時お前も落合って身請ってえから少し苦しい処だから丁度い塩梅だと極りがついて、明後日あさっては身請というからあてにして
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
どうしてあのすこしもじっとしていないで、どうかすると袖子そでこにおえないことがおおかった光子みつこさんをあそばせるとは大違おおちがいだ。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
大失策おおしっさくをやった、大違おおちげえをやったなア、考えて見りゃア成程うもぬしある女の処から艶書ふみなんぞを持ってちゃア済まねえ、旦那には御恩になっても居りますし
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
『ほんとに、さうでしたねえ』とだれ合槌あひづちうつれた、とおもふと大違おほちがひ眞中まんなか義母おつかさんいましもしたむい蒲鉾かまぼこいでらるゝところであつた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
こはらしくないばアさんだね、新宿しんじゆくばアさんとは大違おほちがひだ。婆「何処どこ貴方あなたじつ立派りつぱりましたよ。岩「向うのかすかに遠いところに赤い煉瓦れんぐわがある、あれはなんだえ。婆「陸軍省りくぐんせうでございます。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
大違おほちげエよ、此夏脚気踏み出して稼業かげふは出来ねエ、かゝあ情夫をとこ逃走かけおちする、腰のたゝねエおやが、乳のい子を抱いて泣いてると云ふ世話場よ、そこで養育院へ送られて、当時すこぶる安泰だと云ふことだ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)