“亡魂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なきたま37.5%
ばうこん37.5%
ぼうこん12.5%
まうこん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九泉に堕つる涙まことこもりて、再び亡魂なきたまをや還しぬべき。しかすがに亡き人の神気すでに散じたれば、にはかにわれ等とかたらひ難くや
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
猫間川ねこまがはきし柳櫻やなぎさくらゑたくらゐでは、大鹽おほしほ亡魂ばうこんうかばれますまい。しかし殿樣とのさま御勤務役ごきんむやくになりましてから、市中しちう風儀ふうぎは、ちがへるほどあらたまりました。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
相手が兇悪な盗賊とかまたは殺人ひとごろしの罪人とか、そういうものを退治るなら一も二もなくお受けしようが、亡魂ぼうこんとあっては有難くない——これが葉之助の心持ちであった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
○さるほどに源教げんけういほりにかへりて、朝日あけのひ人をたのみて旧来としごろしたしきおなじ村の紺屋こんや七兵衛をまねき、昨夜かう/\の事ありしとおきく幽霊いうれいの㕝をこまかにかたり、お菊が亡魂まうこん今夜こよひかならずきたるべし