“亡霊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうれい80.0%
ばうれい10.0%
もうれい10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
亡霊ぼうれいのようなはかなさで、あなたはまた誰にかののしられたのか、両掌りょうてで顔をおおい、泣きじゃくりながら近づいて来るのです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
顔色かほいろあをざめたすみ法衣ころもの、がんばり入道にふだうかげうすさも不気味ぶきみ和尚をしやうなまづでもけたか、とおもふたが、——く/\の次第しだいぢや、御出家ごしゆつけ、……大方おほかた亡霊ばうれい廻向えかうたのむであらうとおもふで、功徳くどく
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
つちの下の、仄白ほのじろい寂しい亡霊もうれいの道が、草がくれの葉がくれに、暗夜やみにはしるく、月にはかすけく、冥々めいめいとしてあらわれる。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)