“旧来”のいろいろな読み方と例文
旧字:舊來
読み方割合
もと42.9%
きゅうれえ14.3%
としごろ14.3%
ながらく14.3%
もとき14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると今までの藍丸王はいつの間にか見すぼらしい乞食の白髪小僧の姿に変ってしまって、緑色の房々した髪の毛も旧来もとの通り雪のように白くなっていた。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
作右衞門どんも旧来きゅうれえの馴染ではアうか止めいと思うが、敵を討ちに行くてえのだから止められねえッて名残なごりおしがってるでがんす
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
○さるほどに源教げんけういほりにかへりて、朝日あけのひ人をたのみて旧来としごろしたしきおなじ村の紺屋こんや七兵衛をまねき、昨夜かう/\の事ありしとおきく幽霊いうれいの㕝をこまかにかたり、お菊が亡魂まうこん今夜こよひかならずきたるべし
重「えい、病気で居たのでございますが、旧来ながらくのお馴染で、お客様へ一寸ちょっと御挨拶と云うのでめえったので」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
心着こころづけば旧来もときかたにはあらじと思ふ坂道のことなるかたにわれはいつかおりかけゐたり。丘ひとつ越えたりけむ、戻るみちはまたさきとおなじのぼりになりぬ。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)