“旧廬”の読み方と例文
読み方割合
きゅうろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今ではその跡にバラック住いをして旧廬きゅうろの再興を志ざしているが、再興されても先代の椿岳ちんがく手沢しゅたくの存する梵雲庵ぼんうんあんが復活するのではない。
瓦解以前に徳川政府の使命を帯びフランスにおもむいた喜多村瑞見なぞはその広い見聞の知識を携え帰って来て、本所北二葉町の旧廬きゅうろから身を起こし
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかしこれらは皆すでにだいがかわって現に人が這入はいっているから見物は出来ぬ。ただカーライルの旧廬きゅうろのみは六ペンスを払えば何人なんびとでもまた何時なんどきでも随意に観覧が出来る。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)