“心胆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんたん88.9%
こころ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロンドンでリッパア騒動が終塞しゅうそくするとまもなく、その翌年の初夏、同じような悪鬼的横行おうこうが今度はマナガ市の心胆しんたんを寒からしめている。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
だますに事を欠いて、涙をもって男の情をほだし、義をかりて武士の心胆しんたんをあざむき去った滝川三郎兵衛を討ってその首を見ることである。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昔のままに残っている先祖から譲られた廃屋あばらやに住み、再び近所の子供を集めて、名賢の教えを説く傍山野の間を跋渉して、努めて心胆こころを鍛錬した。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)