“神仙”の読み方と例文
読み方割合
しんせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞさへ神仙(しんせん)遊樂(ゆうらく)の境(きやう)、特(こと)に私共(わたくしども)は、極端(きよくたん)なる苦境(くきやう)から、此(この)極端(きよくたん)なる樂境(らくきやう)に上陸(じやうりく)した事(こと)とて、初(はじ)めは自(みづか)ら夢(ゆめ)でないかと疑(うたが)はるゝばかり。
森を高く抜けると、三国(さんごく)見霽(みはら)しの一面の広場に成る。赫(かっ)と射(い)る日に、手廂(てびさし)して恁(こ)う視(なが)むれば、松、桜、梅いろ/\樹の状(さま)、枝の振(ふり)の、各自(おのおの)名ある神仙(しんせん)の形を映すのみ。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
帝はすでに六十に近かったが、気象の烈(はげ)しさは壮時に超えている。神仙(しんせん)の説を好み方士巫覡(ほうしふげき)の類を信じた彼は、それまでに己(おのれ)の絶対に尊信する方士どもに幾度か欺(あざむ)かれていた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)