“仙郷”の読み方と例文
読み方割合
せんきょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時に、この仙郷のような三浦半島の漁村へも、そうした世界の新しい暗いが遠慮なく打ち寄せて来ていることを思わせた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「やれやれ、まるで仙郷へでも来たような気がする」とフランボーが云った。師父ブラウンは舟の中にすわったまま真直になって十字をきった。
見おろす目の下に、旧道いの坂本宿が、きらきらと緑の美しい六月の光を吸って、音無しの村のように静まっている。時の観念から遊離した仙郷とでもいたい眺めだった。
浴槽 (新字新仮名) / 大坪砂男(著)