トップ
>
仙郷
>
せんきょう
ふりがな文庫
“
仙郷
(
せんきょう
)” の例文
同時に、この
仙郷
(
せんきょう
)
のような三浦半島の漁村へも、そうした世界の新しい暗い
潮
(
うしお
)
が遠慮なく打ち寄せて来ていることを思わせた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「やれやれ、まるで
仙郷
(
せんきょう
)
へでも来たような気がする」とフランボーが云った。
師父
(
しふ
)
ブラウンは舟の中にすわったまま真直になって十字をきった。
サレーダイン公爵の罪業
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
見おろす目の下に、旧道
添
(
ぞ
)
いの
坂本
(
さかもと
)
の
宿
(
しゅく
)
が、きらきらと緑の美しい六月の光を吸って、音無しの村のように静まっている。時の観念から遊離した
仙郷
(
せんきょう
)
とでも
云
(
い
)
いたい眺めだった。
浴槽
(新字新仮名)
/
大坪砂男
(著)
ほのかな鶏の声が聞こえて、漁師たちの住む家々の屋根からは静かに立ちのぼる煙を見るような
仙郷
(
せんきょう
)
だ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
こんな
仙郷
(
せんきょう
)
が木曾にあるかと思うようです。またおりを見てお邪魔にあがりますよ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“仙郷”の意味
《名詞》
仙人が暮らしているという土地。
俗世間から離れ、静かで清浄な場所。
(出典:Wiktionary)
仙
常用漢字
中学
部首:⼈
5画
郷
常用漢字
小6
部首:⾢
11画
“仙郷”で始まる語句
仙郷淹留譚