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新鮮
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しんせん
ふりがな文庫
“
新鮮
(
しんせん
)” の例文
香炉
(
こうろ
)
にかいてあるりゅうの
色
(
いろ
)
も、また、ししのすがたも、いきいきとして、
新鮮
(
しんせん
)
で、とうてい二千
年
(
ねん
)
もたつとは、
思
(
おも
)
えませんでした。
ひすいの玉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
四月頃
(
しがつごろ
)
には、
野茨
(
のばら
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
くものです。この
匂
(
にほ
)
ひがまた
非常
(
ひじよう
)
によろしい。
風
(
かぜ
)
などにつれて
匂
(
にほ
)
つて
來
(
く
)
ると、なんだか
新鮮
(
しんせん
)
な
氣
(
き
)
のするものです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
先づ饅頭笠にて汚水を
酌
(
く
)
み
出
(
いだ
)
し、
更
(
さら
)
に
新鮮
(
しんせん
)
なる温泉を
湛
(
たた
)
ゆ、温
高
(
たか
)
き為め冷水を
調合
(
てうごう
)
するに又
笠
(
かさ
)
を
用
(
もち
)
ゆ、笠為に
傷
(
いた
)
むもの
多
(
おほ
)
し、抑此日や
探検
(
たんけん
)
の初日にして
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
恁
(
か
)
ういふ
理由
(
わけ
)
で
比較的
(
ひかくてき
)
餘裕
(
よゆう
)
のある
百姓
(
ひやくしやう
)
よりも
貧乏
(
びんばふ
)
な
百姓
(
ひやくしやう
)
は十
分
(
ぶん
)
早
(
はや
)
く
然
(
し
)
かも
數次
(
しば/″\
)
其
(
そ
)
の
新鮮
(
しんせん
)
な
蔬菜
(
そさい
)
を
味
(
あぢあ
)
ふのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私は家へ
帰
(
かへ
)
つて来た。家の小路の
両側
(
りやうがは
)
は
桃色
(
もゝいろ
)
の
花
(
はな
)
で埋まつてゐた。この
棚
(
たな
)
びく
花
(
はな
)
の中に
病人
(
びやうにん
)
がゐようとは、何と
新鮮
(
しんせん
)
な美しさではないか。と私はつぶやいた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
▼ もっと見る
同じ
時刻
(
じこく
)
に同じ場所を動いているのだが、よく見ると顔ぶれの
幾人
(
いくにん
)
かがかわり、そのせいでか、みんなの表情もあたりの木々の
新芽
(
しんめ
)
のように
新鮮
(
しんせん
)
なのに気がつく。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
四 これは
田園
(
でんえん
)
の
新鮮
(
しんせん
)
な
産物
(
さんぶつ
)
である。われらは田園の風と光の中からつややかな
果実
(
かじつ
)
や、青い
蔬菜
(
そさい
)
といっしょにこれらの心象スケッチを
世間
(
せけん
)
に提供するものである。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
けれども少年はしばらくすると
機嫌
(
きげん
)
を取直す。というよりも
芥
(
ごみ
)
を永く
溜
(
た
)
めてはおけない流水のように、
新鮮
(
しんせん
)
で晴やかな顔がすぐ後から生れ出て晴やかな顔つきになる。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
寧
(
むし
)
ろ
好奇
(
ものずき
)
ではあるが
暗夜
(
あんや
)
の
甲板
(
かんぱん
)
に
出
(
い
)
でゝ、
暫時
(
しばし
)
新鮮
(
しんせん
)
の
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれんと
私
(
わたくし
)
は
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
で
後部甲板
(
こうぶかんぱん
)
に
出
(
で
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
道江は最後まで何か
新鮮
(
しんせん
)
な明るい光につつまれたような気持ちで日を過ごした。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
それらのアカシアの花ざかりだった頃は、その道はあんなにも
足触
(
あしざわ
)
りが
軟
(
やわら
)
かで、
新鮮
(
しんせん
)
な感じがしていたのに、今はもう、あちこちに
凸凹
(
でこぼこ
)
ができ、
汚
(
きたな
)
らしくなり、何んだかいやな
臭
(
にお
)
いさえしていた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
あるところに
金持
(
かねも
)
ちがありまして、
毎日
(
まいにち
)
退屈
(
たいくつ
)
なものですから、
鶏
(
にわとり
)
でも
飼
(
か
)
って、
新鮮
(
しんせん
)
な
卵
(
たまご
)
を
産
(
う
)
まして
食
(
た
)
べようと
思
(
おも
)
いました。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それはさっと琥珀から黄金に
変
(
かわ
)
りまた
新鮮
(
しんせん
)
な
緑
(
みどり
)
に
遷
(
うつ
)
ってまるで雨よりも
滋
(
しげ
)
く
降
(
ふ
)
って来るのでした。
マグノリアの木
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
吸鍔棹
(
ピストン
)
に
似
(
に
)
たる
器械
(
きかい
)
の
上下
(
じやうか
)
するに
隨
(
したが
)
つて、
新鮮
(
しんせん
)
なる
空氣
(
くうき
)
は
蒸氣
(
じようき
)
の
如
(
ごと
)
く
一方
(
いつぽう
)
の
巨管
(
きよくわん
)
から
艇内
(
ていない
)
に
吹出
(
ふきだ
)
され、
艇内
(
ていない
)
の
惡分子
(
あくぶんし
)
は、
排氣喞筒
(
はいきぽんぷ
)
によつて
始終
(
しじゆう
)
艇外
(
ていぐわい
)
に
排出
(
はいしゆつ
)
せられるから
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
しかし、もうそのときには、
妻
(
つま
)
の
身体
(
からだ
)
は
絶対
(
ぜつたい
)
に
動
(
うご
)
かすことが出来なかつた。さうして、
再
(
ふたゝ
)
び
夏
(
なつ
)
が
私達
(
わたしたち
)
の家にめぐつて来た。いちごは庭一
面
(
めん
)
に
新鮮
(
しんせん
)
な
色
(
いろ
)
を浮べ出した。
桜桃
(
あうたう
)
が
軒
(
のき
)
の
垣根
(
かきね
)
に
連
(
つ
)
らなつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
非常に
新鮮
(
しんせん
)
なひびきをもってかれの耳をうつたのである。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
たとえ四
季
(
き
)
おりおりの
花
(
はな
)
が、
棚
(
たな
)
の
上
(
うえ
)
に
活
(
い
)
けてあっても、すこしも
新鮮
(
しんせん
)
な
感
(
かん
)
じを
与
(
あた
)
えず、その
色
(
いろ
)
があせて
見
(
み
)
えた。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小松
(
こまつ
)
と林。林の
明暗
(
めいあん
)
いろいろの緑。それに
生徒
(
せいと
)
はみんな
新鮮
(
しんせん
)
だ。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
なるほど、
日数
(
ひかず
)
がたつにつれて、
雌鳥
(
めんどり
)
は
毎日
(
まいにち
)
卵
(
たまご
)
を
産
(
う
)
みはじめました。一
日
(
にち
)
とて
休
(
やす
)
みなく
産
(
う
)
んだのであります。
金持
(
かねも
)
ちは、
毎日
(
まいにち
)
新鮮
(
しんせん
)
な
卵
(
たまご
)
を
食
(
た
)
べられるので
喜
(
よろこ
)
びました。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新鮮
(
しんせん
)
だ。青白い。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
三郎
(
さぶろう
)
は
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
く
起
(
お
)
きてボンを
連
(
つ
)
れて、
空気
(
くうき
)
の
新鮮
(
しんせん
)
なうちに
外
(
そと
)
を
散歩
(
さんぽ
)
するのを
楽
(
たの
)
しみとしていました。
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新
(
あたら
)
しい
芽
(
め
)
は、また
子供
(
こども
)
のように、
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
と
新鮮
(
しんせん
)
な
大気
(
たいき
)
の
中
(
うち
)
で
元気
(
げんき
)
よく
伸
(
の
)
びてゆきました。そして
夏
(
なつ
)
のころ
白
(
しろ
)
い
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
き、その
年
(
とし
)
の
暮
(
く
)
れには
真
(
ま
)
っ
赤
(
っか
)
な
実
(
み
)
が
重
(
おも
)
そうに
垂
(
た
)
れさがったのであります。
おじいさんが捨てたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分
(
じぶん
)
は、なぜこんな
花
(
はな
)
などにやってこずに、
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
へゆかないのだろう? そうすれば、
甘
(
あま
)
い
新鮮
(
しんせん
)
なみつがたくさんあって、
自由
(
じゆう
)
にそれが
取
(
と
)
られるのにと
思
(
おも
)
ったことがあったが、いま、
広
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
も
サーカスの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
鮮
常用漢字
中学
部首:⿂
17画
“新”で始まる語句
新
新造
新聞
新手
新橋
新羅
新宿
新道
新田
新嘉坡