“大気”のいろいろな読み方と例文
旧字:大氣
読み方割合
たいき64.3%
おおき14.3%
だいき14.3%
アトモスフエーヤ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「天下人のお大気たいきとしては、まさにそうあるべきでしょうが、近頃、心痛に堪えないものを見ておりますゆえ、にわかに御同意はできません」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、大気おおきに入りだ。は金博士を今日只今、名誉大統領に推薦することを全世界に宣言する」
「何しろ大きい身上しんしょうを飲みつぶしたくらいの人だもんだでね。大気だいきな人で、盛りに遊んでいる時分温泉場ゆばから町へ来るあいださついて歩いたという話を聞いているがね。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
若ししか云ふをうべくんば、彼は唯一箇の不調和な形を具へた肉の断片である、別に何の事はない肉の断片に過ぎぬ、が、其断片をめぐる不可見の大気アトモスフエーヤが極度の「悄然」であるのであらう。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)