“たいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大気36.0%
待機28.0%
大器12.0%
大氣12.0%
台記4.0%
大樹4.0%
大旗4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう大時化の海に漂いながら、鼻唄が出るというのは、異国船の船頭はなるほど大気たいきなものだと感心した。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
待機たいきして居た八五郎は、いきなり逃げ出さうとする利三郎に組み付いたまゝ、縁側から庭の闇へ轉がり落ちたのです。
こういう度量こそ、大器たいきのお人の腹であったかと、人々は、感にたえて尊氏をまた見直したということである。が、尊氏は何事もなかったように
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
てい後端こうたん裝置さうちされたるある緻密ちみつなる機械きかい作用さようにて、大中小だいちうせう幾百條いくひやくでうともれず、兩舷りようげんより海中かいちゆう突出つきだされたる、亞鉛管あゑんくわんおよび銅管どうくわんつうじて、海水中かいすいちゆうより水素すいそ酸素さんそ分析ぶんせきして大氣たいき筒中たうちゆうみちび
小右記しょうゆうき』を読みつづけて、小野宮おののみや右大臣実資さねすけを夢に見たとか、『台記たいき』を写したとかいう位であるから、その方も相当本格的な勉強だったといえるし、職務にも精励だった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
恐らく一生つとめても五位の昇殿、国守になる位で、四位はなかなかむつかしかったろう。しかしすばらしい富豪であったということが悪左府頼長あくさふよりながの日記の『台記たいき』にしるされている。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
十餘町ばかり驅けて、今度は、理由を述べて失敬し、渠等よりもずツと早く大樹たいきに着したが、次ぎ馬の都合が惡いので渠も亦そこにとまることになつた。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
十月十日の朝、大樹たいきに初霜が濃く置いてゐた。凍死馬追悼標といふのが立つてゐるのを見て、義雄は自分について來た馬子が兩足とも膝までしかないのを思ひ合はせた。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
父上と手をわかちて用意の整えるある場所に至り、更に志士の出獄を祝すとか、志士の出獄を歓迎すとか、種々の文字を記せる紅白の大旗たいきに護られ、大阪市中を腕車わんしゃに乗りて引き廻されけるに
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)