“だいじゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大樹57.1%
大衆14.3%
大儒14.3%
大誦14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急ごしらえな仮屋ややぐらはいうまでもない。七院の伽藍がらんもみな懸崖造けんがいづくりなので、炎は山肌をめずり登って、ふだんとびの巣が見える枯れた大樹だいじゅッぺんにさえチロチロ赤い舌がひらめき見えた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊に、それだけの人員やら熊野三山の大衆だいじゅがこの地方にあふれた時、どんな景観が、この狭い山間に現出したことだろうか。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この弁慶は、山門騒動のとき、大衆だいじゅの罪を負って、院へ自首して出、東獄とうごくの牢につながれ、鹿ヶ谷事件で洛中混乱のとき、破牢したまま、今は所在もわかりません。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帆足先生と云えば中々大儒だいじゅでありながら数学をよろこび、先生の説に、鉄砲と算盤そろばんは士流の重んずべきものである、その算盤を小役人こやくにんに任せ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
こう言いながら座敷へおはいりになった院は御自身でも微音に阿弥陀あみだ大誦だいじゅをお唱えになるのがほのぼのと尊く外へれた。
源氏物語:38 鈴虫 (新字新仮名) / 紫式部(著)