“たいしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
躰臭30.0%
体臭25.0%
大衆15.0%
対州15.0%
代州10.0%
大襲5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、あまっぱいような女の躰臭たいしゅうと、白粉おしろいにおいとが入り混った、なまあたたかい空気が彼を包み、彼は頭がくらくらするように思った。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
女史のむっちりした丸くて白い頸部けいぶあたりに、ぎらぎら光る汗のようなものがにじんでいて、化粧料けしょうりょうから来るのか、それとも女史の体臭たいしゅうから来るのか
階段 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いいかげんな約束やくそくをして、民衆みんしゅうだいにし、ただ当選とうせんすれば、いいとしたのだ。そして、いよいよ権力けんりょくつと、自分じぶんたちの都合つごうばかりかんがえて、大衆たいしゅうてられてきたのだ。
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
水戸浪士はもはや水戸斉昭ではない。主幕藩的公武合体運動の頭目たる首相安藤対州たいしゅうを襲撃した彼の坂下門さかしたもん事件が、藩士尊攘派の幕末史へのデビューである。
尊攘戦略史 (新字新仮名) / 服部之総(著)
漂泊さすらうことも幾月か。彼の姿はほどなくここ代州たいしゅう雁門県がんもんけん(山西省北部)の街中に見出される。街はしゅう支里しりの城壁にめぐらされ、雁門山がんもんさんる雁門かんは、つねに、北狄ほくてきの侵略にそなえていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや事実すでに先頃からの織田軍の大襲たいしゅうを退けたのも、彼が、陣頭にこそ立たないが、栗原山から十州の戦雲を大観して、いちいち存慮を斎藤方に通じ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)