“大気者”の読み方と例文
読み方割合
たいきもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何と、おびただしい進物の台の数ではないか。あれがみな筑前の手みやげなりと彼は云いおる。中国入りのしるしまでに、携えて来た進物しんもつとは、いやさすがに、大気者たいきもの大気者。あはははは」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「きのう茶席で約束したように、そち以上な大気者たいきものを見せてつかわそう。はいれ」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亡き信長はよく彼を評して、大気者たいきもの大気者といったが、おのずからな大気は辺りへ示しても、みだりな大言は放たない彼であった。けれど、彼を生んだ母は、誰よりも彼を知っている。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)