“御嶽山麓”の読み方と例文
読み方割合
おんたけさんろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この上は、御嶽山麓おんたけさんろくの奥にある王滝村を訪ねさえすれば、それで一切の打ち合わせを終わるまでにこぎつけた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
半蔵は勝重かつしげを連れて、留守中のことを案じながら王滝おうたきから急いで来た。御嶽山麓おんたけさんろく禰宜ねぎの家から彼がもらい受けて来た里宮参籠さんろう記念のお札、それから神饌しんせんの白米なぞは父吉左衛門をよろこばせた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのことは尾州家の領地なる木曾地方にもあらわれて、一層の注意が森林の保護と良材の運輸とに向けられ、塩の買〆かいしめも行なわれ、御嶽山麓おんたけさんろくに産する薬種の専売は同藩が財源の一つと数えられた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)