“買〆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいしめ66.7%
かいし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横浜開港当時の経験が教えるように、この際、利に走る商人なぞが旧正銀買〆かいしめのことも懸念されないではなかった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのことは尾州家の領地なる木曾地方にもあらわれて、一層の注意が森林の保護と良材の運輸とに向けられ、塩の買〆かいしめも行なわれ、御嶽山麓おんたけさんろくに産する薬種の専売は同藩が財源の一つと数えられた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この一文の掲載された春秋社発行『茶、私の見方』は家元で買〆かいしめたという噂を聞いた。しかしそのためか皮肉にもすぐ再版になった。