“かいし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懐紙64.8%
開始9.3%
海市5.6%
懐之3.7%
買占3.7%
戒師1.9%
掻緊1.9%
芥子1.9%
解氏1.9%
解釋1.9%
諧史1.9%
買〆1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
首実検の時に手をふるわせながら、懐紙かいしを口にくわえる仕種しぐさなどをひどく細かく見せて、団十郎式に刀をぬきました。ここでも首は見せません。
米国の松王劇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
活火山かつかざんあらたに活動かつどう開始かいししようとするとき何等なんらかの前兆ぜんちようともな場合ばあひがある。土地とち噴火前ふんかぜん次第しだい隆起りゆうきしたことは、大正三年たいしようさんねん櫻島噴火さくらじまふんかおいはじめてづかれた事實じじつである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
花の蜃気楼しんきろうだ、海市かいしである……雲井桜と、その霞をたたえて、人待石に、せんを敷き、割籠わりごを開いて、町から、特に見物が出るくらい。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
懐之かいし屏風集の催し有之候由申越し。是は新趣向大に面白き様存じ候。付いては拙の詩此の度愚意を懐之まで述置き候間猶宜しく御願申候。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ればここに外国人が大資本を投じて広く上地を買占かいしめ、これに城廓砲台でも築くことがあったら、れでも勝手次第かと云うに、彼の人も妙な顔をして、「ソンナ事はれまで考えたことはない。 ...
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
三六こしの国へ三七水丁くわんぢやう三八戒師かいしにむかへられ給ひて、百日あまりとどまり給ふが、くにより十二三歳なる童児わらはしてかへり給ひ、三九起臥おきふしたすけとせらる。
美女 (夢見るようにその瞳をみひらく)ああ、(歎息す)もし、誰方どなたですか。……私の身体からだは足を空に、(馬の背にもすそ掻緊かいしむ)さかさまに落ちて落ちて、波に沈んでいるのでしょうか。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この性は早くもわが穉き時に、畠の中なる雜草の如く萌え出でゝ、やうやく聖經に見えたる芥子かいしの如く高く空に向ひて長じ、つひには一株の大木となりて、そが枝の間にわが七情は巣食ひたり。
これではじつ仕方しかたがない、其故それゆゑわたくし生徒せいとむかつて常々つね/″\まをしてります。何事なにこと自分じぶん研究けんきうして御覽ごらんなさい、研究けんきうして自分じぶん難問なんもん解釋かいしするやうにさい。これはあなが讀書どくしよのみにかぎりません。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
自来也じらいやも芝居や草双紙でおなじみの深いものである。わたしも「喜劇自来也」をかいた。自来也は我来也がらいやで、その話は宋の沈俶ちんしゅくの「諧史かいし」に載せてある。
自来也の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この一文の掲載された春秋社発行『茶、私の見方』は家元で買〆かいしめたという噂を聞いた。しかしそのためか皮肉にもすぐ再版になった。