“ふところがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懐紙82.4%
懐中紙11.8%
懷紙5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お雪は笑いながら、懐紙ふところがみを出してくれました。まことにありきたりの塵紙ちりがみですが、新助の死体の下にあった浅草紙とは違います。
八五郎は懐中紙ふところがみの間から、小型の黄楊つげぐしを一つ出して見せました。
鬼貫は立つて縁先より娘のうしろ影を見送りゐたるが、やがて行燈をよきところに直して、小さき古机を持出し、しづかに筆を執りて懷紙ふところがみに何か書きはじめる。雪の音、木魚の音。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)