“買被”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいかぶ73.3%
かひかぶ26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早熟とはいえ、たかが中学三年生の言葉に、そんな意味まで考えようとしたのは、どうやら彼を買被かいかぶりすぎていたようにも思える。
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
だが、僕等は犯人を少し買被かいかぶっていたようだね。パーフェクト・クライムだなんて大きなことを云って、あのざまは何だろう。
ウソでないまでも、余り自分を買被かひかぶりすぎた自惚の言葉だ。君は膃肭獣おつとせい々々々と言はれて、独歩にひやかされてゐたではないか。
エンジンの響 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
すべて女といふものは、実世間の上にも、作物さくぶつの上にも、自分達を買被かひかぶつてゐるとか、見当違ひをしてゐるとかする人達を好くものなのだ。