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かいかぶ
ふりがな文庫
“
買被
(
かいかぶ
)” の例文
早熟とはいえ、たかが中学三年生の言葉に、そんな意味まで考えようとしたのは、どうやら彼を
買被
(
かいかぶ
)
りすぎていたようにも思える。
虎狩
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
だが、僕等は犯人を少し
買被
(
かいかぶ
)
っていたようだね。パーフェクト・クライムだなんて大きなことを云って、あの
態
(
ざま
)
は何だろう。
殺人迷路:05 (連作探偵小説第五回)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
これが
抑々
(
そもそも
)
欧米列強の支那を
買被
(
かいかぶ
)
ったゆえんであったが、それが日本の力に触れて
忽
(
たちま
)
ち薄弱なる実力の遺憾なく外面に暴露され、その買被りたる事が知るると同時に
三たび東方の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
誰も
真似手
(
まねて
)
がないというので、わざと
捻
(
ひね
)
ったお客様が
買被
(
かいかぶ
)
りをなさるのでございます。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
万一余を豪傑だなどと
買被
(
かいかぶ
)
って失敬な挙動あるにおいては七生まで
祟
(
たた
)
るかも知れない
自転車日記
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
とうとう不破平四郎は腹をかかえてしまい、
買被
(
かいかぶ
)
るなと、治郎左衛門を
揶揄
(
やゆ
)
した。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうサ。自分で高く
買被
(
かいかぶ
)
ってるようなところは有るナ」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その人を
買被
(
かいかぶ
)
ったり、見そこなったりしないで。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
場所が化物屋敷の中だけに、そして、今の今まで、文字通りの闇の中を歩いて来ただけに、博士はついこの見世物の考案者を
買被
(
かいかぶ
)
ったのであった。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
我が国民の彼に対する
買被
(
かいかぶ
)
り的同情(この書は大正元年十月刊行。従ってその執筆は民国革命進行中だったことを想起せねばならぬ)を
嗤
(
わら
)
い、一転して、当時の世界情勢
斗南先生
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
僕なども最初はあの老人を信頼して万事を任せていたのですが、今となって考えると、少し
買被
(
かいかぶ
)
っていたのですね。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
買
常用漢字
小2
部首:⾙
12画
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“買”で始まる語句
買
買物
買取
買出
買人
買求
買手
買調
買冠
買入