神饌しんせん)” の例文
里宮参籠記念のお札、それに神饌しんせんの白米なぞを用意して来て、それを部屋の床の間に置いた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
半蔵は勝重かつしげを連れて、留守中のことを案じながら王滝おうたきから急いで来た。御嶽山麓おんたけさんろく禰宜ねぎの家から彼がもらい受けて来た里宮参籠さんろう記念のお札、それから神饌しんせんの白米なぞは父吉左衛門をよろこばせた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)