“近比”の読み方と例文
読み方割合
ちかごろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ないことがあるものか、小さな家だよ、家のあることは事実だが、その家にいる者が問題だよ、姐さんは近比ちかごろここへ来たのだね」
草藪の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
後には近比ちかごろ故郷にてありしことなどを擧げて余が意見を問ひ、折に觸れては道中にて人々の失錯ありしことどもを告げて打笑ひ玉ひき。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
昨日之松風、近比ちかごろ見不申候面白能おもしろきのうにて候。松のむかふをまはりてとをられ候様子ともは、わさをきに持て仕候者の可成様子にてはなく候。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)