“膝懸”の読み方と例文
読み方割合
ひざかけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手提鞄てさげかばん膝懸ひざかけ細捲ほそまきとを持って、停車場ステーションまで見送の小僧を一人つれて、ふらりと出ていって了った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
座敷の床の間へ寄せ、北を枕にして、蓮太郎の死体の上には旅行用の茶色の膝懸ひざかけをかけ、顔は白い帕布ハンケチおほふてあつた。亭主の計らひと見えて、其前に小机を置き、土器かはらけたぐひも新しいのが載せてある。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)