“細捲”の読み方と例文
読み方割合
ほそまき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手提鞄てさげかばん膝懸ひざかけ細捲ほそまきとを持って、停車場ステーションまで見送の小僧を一人つれて、ふらりと出ていって了った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
端艇が浜へついたとき、かけわたされた船板から、四五人の男女が上陸して来たが、その中に旧式なパナマを冠つて、小さい手提鞄てさげかばん細捲ほそまきとをもつて、肥満した老人が一人こつちへ遣つて来た。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)