“はんかち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハンカチ
語句割合
手巾28.6%
手帛28.6%
半巾14.3%
半拭14.3%
紛悦14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足音がしたので、急いで手を出して手巾はんかちを顏から蒲團の中へ隱す。入つて來たのは小い方の女中で、鐵瓶と茶器を私の手の屆く所へ揃へて、出て行く時一寸立止つて枕頭を見𢌞した。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
名刺は手帛はんかちほどの大きさに見えた。
そうしておの/\糸経をかぶり、男が二人のぬいだ日和下駄を風呂敷包ふろしきづつみにして腰につけ、小婢こおんなにみやげの折詰二箇ふたつ半巾はんかちに包んで片手にぶら下げて、尻高々とからげれば
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
半巾はんかちを持った左の手をわが胸に当てゝ居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
で、衣兜かくしから半拭はんかちして、きにかゝつたが、蝙蝠傘かうもりがさ片手かたてつてたからけやうとして咽喉のどかたのあひだへはさんで、うつむいて、たまぬぐひかけた。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)