“紛乱”の読み方と例文
読み方割合
ふんらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
意見の衝突やら紛乱ふんらんが始まる。熱意の冷却が分解作用を呼ぶ。そして第二の段階へ、事態は目に見えぬまに推移してゆくのである。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
各地の鹿島踊歌のうち、武州ぶしゅう小河内のものには紛乱ふんらんがあり、全くちがったコキリコ踊とつながって、もう意味が取れなくなっている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その風が、颶風つむじかぜのようにさっ四辺あたりの枯葉を捲き上げました。紛乱ふんらんとして舞い上る枯葉の中に立った竜之助は、今その墓から出て来たもののようであります。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)