紛帨はんけち)” の例文
静子は小妹いもうと共と一緒に田の中の畔路あぜみちに立つて、紛帨はんけちを振つてゐる。小妹共は何か叫んでるらしいが、無論それは聞えない。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『ヤア志郎さん、今迄昼寝ですか?』と吉野が紛帨はんけちに手を拭き乍ら言ふ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)