“見紛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みまが57.9%
みまご42.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
継はぎの足袋に草鞋ばかり、白々としたはぎばかり、袖に杜若かきつばたの影もささず、着流したみのの花の雪はこぼれないが、見紛みまがうものですか。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
戸塚名物の一たる現早大グラウンドは見紛みまがふ計りに改造せられた。選手は暇あればグラウンドに出て、星を戴くまで打棒バツトをビユー/\振つて居た。
と云いながら、すかして九日のの月影に見れば、一人は田中の中間喧嘩の龜藏、見紛みまごかたなき面部の古疵ふるきず、一人は元召使いの相助なれば、源次郎は二度びっく
竜巻がまだ真暗まっくらな、雲の下へ、浴衣の袖、裾、消々きえぎえに、冥土めいどのように追立てられる女たちの、これはひとり、白鷺しらさぎひなかとも見紛みまごうた、世にも美しい娘なんです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)