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見紛
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みまが
ふりがな文庫
“
見紛
(
みまが
)” の例文
継はぎの足袋に草鞋ばかり、白々とした
脛
(
はぎ
)
ばかり、袖に
杜若
(
かきつばた
)
の影もささず、着流した
蓑
(
みの
)
に
卯
(
う
)
の花の雪はこぼれないが、
見紛
(
みまが
)
うものですか。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
戸塚名物の一たる現早大グラウンドは
見紛
(
みまが
)
ふ計りに改造せられた。選手は暇あればグラウンドに出て、星を戴くまで
打棒
(
バツト
)
をビユー/\振つて居た。
野球界奇怪事 早慶紛争回顧録
(新字旧仮名)
/
吉岡信敬
(著)
ぷーんと、
麝香松子
(
においあぶら
)
の香が立つ
剃
(
そ
)
りたての青い頭から、色の小白い
唇
(
くち
)
もとすこし下がったところの
愛嬌黒子
(
あいきょうぼくろ
)
など、尼かとも
見紛
(
みまが
)
うばかりな美僧であった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
華奢
(
きゃしゃ
)
な手足……それはまったく女の子にも
見紛
(
みまが
)
うべき美少年であった。
逗子物語
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
昨日
(
きのふ
)
甘
(
あま
)
へて
買
(
か
)
ふて
貰
(
もら
)
ひし
黒
(
くろ
)
ぬりの
駒下駄
(
こまげた
)
、よしや
疊
(
たゝみ
)
は
擬
(
まが
)
ひ
南部
(
なんぶ
)
にもせよ、
比
(
くら
)
ぶる
物
(
もの
)
なき
時
(
とき
)
は
嬉
(
うれ
)
しくて
立出
(
たちいで
)
ぬ、さても
東叡山
(
とうえいざん
)
の
春
(
はる
)
四
月
(
ぐわつ
)
、
雲
(
くも
)
に
見紛
(
みまが
)
ふ
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
の
花
(
はな
)
も
今日
(
けふ
)
明日
(
あす
)
ばかりの十七日
成
(
な
)
りければ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
彼の三人の士官こそは、
見紛
(
みまが
)
うかたなく某大国の海軍士官であった。
東京要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
り、
西方
(
さいはう
)
よりは
牛
(
うし
)
かと
見紛
(
みまが
)
ふばかりの
狼
(
おほかみ
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
と声ふるえて、後ろの巡査に聞こえやせんと、心を置きて振り返れる、
眼
(
まなこ
)
に映ずるその人は、……夜目にもいかで
見紛
(
みまが
)
うべき。
夜行巡査
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
北並木通り
(
ノルド・アレイ
)
までドライヴに来たのだが、お宅の前を通りかかったからと、お立ち寄りになったことがある。端麗というよりも、女優にも
見紛
(
みまが
)
わしいほど
婉麗
(
えんれい
)
な二十二、三の侍女が、お供についていた。
グリュックスブルグ王室異聞
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
情
(
なさけ
)
を含んだ、……浴衣は、しかし帯さえその時のをそのままで、
見紛
(
みまが
)
う方なき、雲井桜の娘である。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
白面
(
はくめん
)
黄毛
(
くわうまう
)
の
不良青年
(
ふりやうせいねん
)
。
見紛
(
みまが
)
ふべくもない
鼬
(
いたち
)
で。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
紛
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当