“欺騙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きへん22.2%
ぎへん22.2%
あざむき11.1%
かたり11.1%
ごま11.1%
ごまか11.1%
だまくら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等は言う、奇蹟の時代はすでに過ぎた。奇蹟はただ古代の聖者にのみ許されたものである。現在現れつつある奇蹟は、実は神の仕業を摸倣しつつある、悪魔の欺騙きへんに過ぎない。
欺騙ぎへん、虚偽の種のいつか再び蘇つて行く形、更に進んで人間の性の悪の戦慄するに値ひする形、因縁話しに近いやうな形、さうしたさまざまの『真』が
西鶴小論 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
私はけっしてあなた方をあざむいてはおりません。私があなた方を安心させるために、わざと欺騙あざむきの手紙を書いたのだというものがあったなら、その人は眼の明いた盲目めくらです。その人こそ嘘吐うそつきです。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その開卷に旅客心得として、江湖十二則を掲げてあるが、概して盜賊・放馬おひはぎ欺騙かたり掏摸すり拐騙もちにげ偸換すりかへ等に對する注意に過ぎぬ。
支那人の妥協性と猜疑心 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
君達も知つてるだらうが近頃縁日夜店に出てゐる大道競売屋、あれだよ。口上くちさき欺騙ごまかしてやすく仕入れたいかさまものをドシ/\売附けて了うのだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
飛んでもない臆測説を自分で書て世間を欺騙ごまかした腕前は中々凄いもんだといふ咄だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
……恐ろしい虚言家うそつきでナ、私等もすんでの事欺騙だまくらかされる処でごわした
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)