ごま)” の例文
春以来、心をこめて、うて来たかいがあり、御承知の、武蔵青毛むさしあおの四歳ごま。秋にのぞんで、ひときわ駿足しゅんそくびんをあらわして来たかに見らるる。
定紋じょうもんはなごま博多はかたの帯を締めて、朱微塵しゅみじん海老鞘えびざやの刀脇差わきざしをさし、羽織はおりはつけず、脚絆草鞋きゃはんわらじもつけず、この険しい道を、素足に下駄穿きでサッサッと登りつめて
しろがねあぶみ、わかごまの騎士もみなみ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鞍置くらおける三歳ごまに秋の来て 翁
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
秀吉は、この温良な人物を、小牧の開戦に先だって、自分の「持チごま」として、手に入れておく必要を忘れていなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日吉が、立ち止った時、一頭のはなごまが河の中ほどからザブザブと駈け狂って、下流のおかへ跳ね上がって行った。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぶらりごま
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)