“駒止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こまど40.0%
こまと20.0%
こまとめ20.0%
こまどめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は本郷や日本橋よりもむしろ寂しい本所を——回向院を、駒止こまどばしを、横網を、割り下水を、はんの木馬場を、お竹倉の大溝を愛した。それは或は愛よりもあわれみに近いものだったかも知れない。
両国橋の木造だつた頃には駒止こまとばしもこの辺に残つてゐた。のみならず井生村楼ゐぶむらろう二州楼にしうろうといふ料理屋も両国橋の両側に並んでゐた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
駒止こまとめ橋の獣肉店ももんじいやに近い路地のなかに、金次の家のあることを探しあてて、半七は格子の外から二、三度声をかけたが、中では返事をする者もなかった。
半七捕物帳:02 石灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
駒止こまどめ橋の近所で錺屋の増さんと訊くと、すぐに知れた。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)