駒止こまど)” の例文
彼は本郷や日本橋よりもむしろ寂しい本所を——回向院を、駒止こまどばしを、横網を、割り下水を、はんの木馬場を、お竹倉の大溝を愛した。それは或は愛よりもあわれみに近いものだったかも知れない。
立場たてばがわりに駒止こまどめのくいがうってある葭簀掛よしずがけ茶屋ちゃやを見かけて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)