よじ)” の例文
すると、その反動で、懸吊つるされている身体からだが、独楽こまみたいに廻りはじめるだろう。勿論それによって、革紐がクルクルよじれてゆく。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この踊りの可笑おかしくて面白い事、お腹の皮がよじれるようで、皆手をって喜びました。
雪の塔 (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
そして明日にも中村君がこれを見たなら、「ナーンだ、馬鹿だなあ」と言いながら、ヨロヨロの櫓を吹き飛ばさんずいきおいで、例の呵々かか大笑するに相違ないと想って、南日君と二人で腹の皮をよじった。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)