“くなう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苦惱42.9%
苦悩42.9%
苦脳14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野田のだへはらせてくれめえか」といた。勘次かんじ近所きんじよもの卯平うへいらせることもわすれてたゞ苦惱くなうする病人びやうにんまへひかへてこまつてるのみであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
など知らむ、素肌すはだあせとろけゆく苦悩くなうおもひ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大目玉おほめだまで、天守てんしゆにらんで、ト其処そこられてござるげな、最惜いとをしい、魔界まかい業苦がうくに、なが頭髪かみのけ一筋ひとすぢづゝ、一刻いつこく生血いきちらすだ、奥様おくさま苦脳くなうわすれずに、くまでれさ、たふれたら介抱かいはうすべい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)