“だいかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大寒33.3%
代官25.0%
大勘16.7%
大旱16.7%
大奸8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは冬でも大寒だいかんといういちばん寒い季節きせつでした。この季節になると、この地方は、大人のたけほどの雪がもり、それが春の四月ごろまでとけずにいるのです。
神様の布団 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
代官だいかんは天主のおん教は勿論、釈迦しゃかの教も知らなかったから、なぜ彼等が剛情ごうじょうを張るのかさっぱり理解が出来なかった。時には三人が三人とも、気違いではないかと思う事もあった。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
けやきの板に「大勘だいかん」と書いて、表に打ってある標札しるしをたしかめながら——実は海部代官所で所も内状も調べてきてはいるのだが——どこまでも不案内の渡り者らしく装って
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葛葉くずはの二関の他は、関所ことごとく開放し、商売往来のついえをはぶき、また元亨元年の夏、大旱だいかんあって地を枯らし、甸服でんぷくの外百里の間、赤土せきどのみあって青苗せいびょうなく、餓莩がひょう巷に横仆よこたわり
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
どうすることもできなかった朝廟ちょうびょう大奸だいかん董卓とうたくを亡ぼしてから、ふたたび李傕りかく一派の乱に遭い、それがしが漢朝に致した忠誠も水泡に帰して、むなしく地方に脱し、諸州に軍を養わんとしてきましたが
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)