大勘だいかん)” の例文
そう返辞をする声は、弦之丞とお綱を剣山の手まえまで見送って星越ほしごえから土佐境へ逃げた、日和佐ひわさ棟梁とうりょう大勘だいかんであった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けやきの板に「大勘だいかん」と書いて、表に打ってある標札しるしをたしかめながら——実は海部代官所で所も内状も調べてきてはいるのだが——どこまでも不案内の渡り者らしく装って
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、頼み主はと台帳を見て貰うと、海部かいふ日和佐ひわさ宿しゅく大勘だいかんという棟梁とうりょうの名になっています
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大勘だいかん——」と呼んだ。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)