“日和佐”の読み方と例文
読み方割合
ひわさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう返辞をする声は、弦之丞とお綱を剣山の手まえまで見送って星越ほしごえから土佐境へ逃げた、日和佐ひわさ棟梁とうりょう大勘だいかんであった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まもなく白々しらじらと夜が明けて、少しいだ時には、こっちの船は、昨日きのうの小松島を素通りにして、日和佐ひわさ手前の由岐ゆきはまへ、ギッギッと帰っていたんです。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、もうこれ以上の詮索せんさくは無用でしょう。すぐに使いの男をつけて、その場から日和佐ひわさへ突ッ走ってもいいところですが、大事を取って一応ご相談に上がったわけです
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)