“日和癖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひよりぐせ60.0%
ひよりくせ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ツイせわしいのにまぎれておりますと、そのうちに日和癖ひよりぐせで、空が一面に曇って参りまして、長い春の日がにわかに夕方のように暗くなりました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
風になるか、雨になるか、日和癖ひよりぐせで星になるか、いずれともきまったら、瀬を造って客は一斉にむのであろう。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのころの日和癖ひよりくせになっている驟雨とおりあめがまた来そうであった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
老婦人は空を仰ぎ、「日和癖ひよりくせじゃ、また曇った。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)