“海部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいふ27.3%
あまべ27.3%
アマ22.7%
アマベ13.6%
うみべ4.5%
カイフ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが芽をふき成長して、大丈夫な大きな樹になったのだと伝えております。(徳島県老樹名木誌。徳島県海部かいふ郡川西村芝)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
わが邦の海岸近い低地に住む人々は、山を知らなかった海部あまべの子孫でもあるのか山家の生活に付いていつもえらい誇張をやるので困る。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
亀卜の神にして、壱岐の海部アマ卜部ウラベの祀つた亀津比女が何故祝詞と関係をもつかと言ふ問ひは、祝詞と占ひとの交渉の説明を求めることになる。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山人の寿詞・海部アマベ鎮詞イハヒゴトから、唱門師の舞曲・教化、かぶきの徒の演劇に到るまで、一貫してゐるものがある。其はいはひ詞の勢力である。
海部うみべ市造氏は数年前まで警視庁の刑事課長を勤めていたが、長男の一郎が不良少年の群に入って新聞に書かれるようなことになったので、敏腕を惜しまれながら断乎だんことして辞職し
劇団「笑う妖魔」 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
安曇と言ひ、天・尼・海を冠し、或は海部カイフと言ふ地名の多いのが、現実の証拠である。漁り・カヅきの地を尋ねて、住ひを移すと共に、かうしたほかひをして廻つたのであつた。