海部かいふ)” の例文
それが芽をふき成長して、大丈夫な大きな樹になったのだと伝えております。(徳島県老樹名木誌。徳島県海部かいふ郡川西村芝)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
弦之丞とお綱とを追跡して、からくも駈けつけてきた海部かいふと徳島の役人、浅間、岡村、田宮の三同心。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俗姓神波氏、名は行蔵、字は竜卵、後に孟卿。尾張国海部かいふ郡甚目寺の寺中一乗院の住職である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
徳島県海部かいふ地方の商い船では、隠岐の某地に渡って蚫を採り、煮貝を製して持って来たことが記憶せられている。古くからの貯蔵法の一つと思われる。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
深夜、廃寺の方丈から、ふたたび徳島海部かいふの同心に追われた弦之丞とお綱は、あれから、深林、峡谷きょうこくをよじのぼって、剣山の裏伝いへかかったことは想像に難くない。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿波の三好みよし美馬みま海部かいふ等の諸郡では、山村いたる処にタフを生産する。是はかじの木の皮または葛や藤の皮を織った麁布あらぬのであると、『阿波志あわし』という書には記している。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
で、頼み主はと台帳を見て貰うと、海部かいふ日和佐ひわさ宿しゅく大勘だいかんという棟梁とうりょうの名になっています
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だいたいに各口均分を本則としたものとみえて、区域が広く年数のかかる場合などは、毎期の完工地を次々に分けて行っていることは、海部かいふ郡や幡豆はずあたりの低地帯でも見られるであろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
阿波海部かいふ郡浅川村大字浅川浦字西福良
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
阿波海部かいふ中木頭なかきとう村大字府殿
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)