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大患
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おおわずら
ふりがな文庫
“
大患
(
おおわずら
)” の例文
「何が嘘じゃ? この村のものにも聞いて見るが
好
(
よ
)
い。己は去年の
大患
(
おおわずら
)
いから腰ぬけになってしもうたのじゃ。じゃが、——」
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あの時分、奥さんは
大患
(
おおわずら
)
いをなすった後で、まだ医者に見て
貰
(
もら
)
う必要があって、一日おきに
芝口
(
しばぐち
)
のお宅から
万世橋
(
まんせいばし
)
の病院まで通っていらしった。
途上
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
広岡学士は荒町裏の家で三月あまりも
大患
(
おおわずら
)
いをした。誰が見ても助かるまいと言った学士が危く一命を取留めた頃には、今度は正木大尉が倒れた。
岩石の間
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
それから大分たって、私は一生に一度の
大患
(
おおわずら
)
いをした。健康保険もない時代であるし、六十円の月給では、病院のベッドに寝ていても、全く生きた空はなかった。
胡堂百話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
次に引き移って行った家では、その夏子供が
大患
(
おおわずら
)
いをした。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“大患”の意味
《名詞》
大患(たいかん)
大きな憂いや心配。
重い病気。大病。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
患
常用漢字
中学
部首:⼼
11画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大概
大方
大丈夫