“塵労”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんろう71.4%
ぢんらう14.3%
わずらい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全然何の理由もないのに?——塵労じんろうに疲れた彼の前には今でもやはりその時のように、薄暗い藪や坂のある路が、細細と一すじ断続している。…………
トロッコ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
全然何の理由もないのに?——塵労ぢんらうに疲れた彼の前には今でもやはりその時のやうに、薄暗い藪や坂のある路が、細々と一すぢ断続してゐる。……
トロツコ (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし今から金持になるのは迂闊うかつな彼に取ってもう遅かった。偉くなろうとすればまた色々な塵労わずらいが邪魔をした。その塵労の種をよくよく調べて見ると、やっぱり金のないのが大源因になっていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)