“塵界”の読み方と例文
読み方割合
じんかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俗念を放棄して、しばらくでも塵界じんかいを離れた心持ちになれる詩である。いくら傑作でも人情を離れた芝居はない、理非を絶した小説は少かろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
むかし呂洞賓りょどうひんという仙人は、仙道成就しても天に昇ったきりにならずに、何時迄も此世に化現遊戯けげんゆげして塵界じんかい男女なんにょ貴賎を点化したということで
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
法皇様はいっさい塵界じんかいと交渉を絶っておいでになる御生活ぶりですから、御相談事などは申し上げられないでしょう。
源氏物語:40 夕霧二 (新字新仮名) / 紫式部(著)