“塵溜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごみため55.6%
ちりだめ22.2%
ごみだめ11.1%
ちりため11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし私がもしそういう罪を犯す危険が少しもないくらいであったら、私はおそらくルクレチウスの一巻を塵溜ごみための中に投げ込んでしまったであろう。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
身ぎれいにしてるが、一方では情婦いろおんなをこしらえて、手鼻をかむ馬方でさえ眉をしかむるような、肥料溜こえだめ塵溜ちりだめを心の底に持っている。
「イヤになるなア、金なんざ百も欲しくねえが、江戸の良い娘がベタれといふが出ませんかね。塵溜ごみだめをあさつてゐる雄鷄をんどりの生れ變りで結構だから」
電車といふものに初めて乗せられて、浅草は人の塵溜ちりため、玉乗に汗を握り、水族館の地下室では、源助の話を思出して帯の間の財布かみいれを上から抑へた。人の数が掏摸すりに見える。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)