“わづら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煩65.6%
患21.3%
病9.0%
労1.6%
累1.6%
疾0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喜(き)一郎(らう)と云つた其(その)お幸の父も、お幸とお幸より三つ歳下(としした)の長男の久吉(ひさきち)がまだ幼少な時に肺病に罹(かか)つて二年余りも煩(わづら)つて歿(な)くなりました。
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
大抵安雑誌の口絵で見覚えてゐるので、誰も彼も天然痘を患(わづら)つたやうな顔をしてゐるが、実際髯の無い事だけは確かであつた。
予後の経過もよかつたので、十月には店出ししようと再び準備に取りかゝりかけた時、悪いことに彼女は引き続いて眼を病(わづら)つた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
他国(たこく)の旅人(たびゝと)などは怖(おそ)る/\移歩(あしをはこび)かへつて落(おつ)る者(もの)あり、おつれば雪中に身(み)を埋(うづ)む。視(み)る人はこれを笑(わら)ひ、落(おち)たるものはこれを怒(いか)る。かゝる難所(なんじよ)を作りて他国の旅客(りよかく)を労(わづら)はしむる事求(もとめ)たる所為(しわざ)にあらず。
我はすでに新しき渇(かわき)に責められたれば、外(そと)に默(もだ)せるも内(うち)に曰ふ。恐らくは問ふこと多きに過ぎて我彼を累(わづら)はすならむ。 四—六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
私は三月(みつき)の余(よ)も疾(わづら)つて……そんな事も雅さんは知つてお在(いで)ぢやないのでせう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それが為に始終悒々(ぶらぶら)と全(まる)で疾(わづら)つてをるやうな気分で、噫(ああ)もうこんななら、いつそ死んで了(しま)はう、と熟(つくづ)くさうは思ひながら、唯(たつた)もう一目、一目で可うございますから貫一(かんいつ)さんに逢ひませんでは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)